3年半ぶりのコルベアのザ・レイトショー(前回はこちら)、カレンと一緒に登場。ほんのちょっとの階段もエスコートするところが優しい😊。襟に黒いバラのピンを挿してるところがムーランルージュ仕様なのかな。カレンの黒いドレスとも呼応していていい感じ。
Karen Olivo & Aaron Tveit Preview ‘Moulin Rouge! The Musical.
ざっと訳してみましたよ。きっと違っているところがあると思うけどごめんなさい😅。
「通りの向こうからようこそ。新しいご近所さんを歓迎するよ」とコルベア。エド・サリバン劇場は歩いて来られる位置だものね。「素晴らしく美しいミュージカルをやっているんだ。アル・ハーシュフェルド劇場のムーランルージュ。2001年のバズ・ラーマン映画がベースで、ド派手だ」super over the topは、過剰すぎ、みたいなあまり良くないイメージの言葉なのかな。カレンが突っ込んでる。
「なんですって?」
「美しいよ!光と音楽と感動が詰め込まれている。あなたたち二人がこのミュージカルの制作が始まると聞いた時、どう思った?」
「やっときた」
「そうだね」
「ほんと?」
「いいえ、映画を見てこう思ったわ。『絶対ミュージカルにすべき』。そうでしょう?」
「おっしゃる通りこの映画はド派手なので、いつもその手の話題の一つと思われていました。僕もこれはブロードウェイの舞台にとてもうまく転化されるだろうと思っていたけれど、こんなに時間がかかるとは思いませんでした」
コルベアが劇場の写真を取り出して、
「これがセットです。すばらしく豪華だ。大きな象がここにいるね。そしてもちろん、象徴的な風車。紙吹雪の缶やなにかも。あなたはブランコに乗って登場するんですよね」とカレンに質問。
「そうです」I DO, SIR.って丁寧で素敵。
「クソ高い天井の一番上から」コルベア節w。コルベアが今いる劇場の高いドームを見上げて指さすと、カレンもアーロンも一緒に見上げる。かわいい。
「ええ」
「怖い?」
「以前は怖かったけれど、今は…その椅子に座っているようなものです」とコルベアの座っている椅子を示すと、コルベアが「なんですと?」という顔をしてカレンをじっと見つめるので、みんな爆笑。
「もし落っこちても、この椅子ならなんともないよね」
「そんな感じですよ」
「ほんとに?」ブランコのチェーンを握る仕草をして「必死で握ってる?」
「今はもうそれほどでもありません…設置してくれる人たちを信じていますし、命綱もあります」
「彼女の使うブランコのすごいところは、昨年のボストンでは板だったのに、いまでは空中ブランコのようなバーなんです。座る面をほとんど取ってしまったんだ」とアーロン。おお、そうだったんだ。気がつかなかった。
「それはいいいのよ。大丈夫。みんな心配しないで」
「歌いながら降りてくるんでしょう?」
「そうです」
「どうやって?絶対ガクガク震えるよね」
「いえ、気分がいいですよ。その…」椅子に座ってるようなもの、とまで言わせず
「いや結構」と即座にコルベアが断るので場内爆笑。このへんうまいよねwww。
「ニコール・キッドマンがショーを観に来ましたね。映画のオリジナルサティーンだ。彼女と話した?褒めてくれましたか?」
今度はアーロンが答える。
「ええ、夫のキース・アーバンと一緒に観に来て、僕たちに会いにバックステージにも来てくれたんです。本当に素晴らしかった」そのあとをカレンが引き取って
「私たちみんなにとって、とても光栄でした。彼女にどうやって咳をしているのかと聞かれました。そこにとても興味を持っていらしたわ」
「そのキャラクターが結核だからですね」
「そう、結核で死にかけていてずっと咳をしているの」
「1890年代のパリではみんな肺結核で死んだ。(笑いがおきる)咳をしながらどうやって歌うの?」
「慎重に。 ♪ ひみつ〜 ♪」と歌ってごまかすカレンがかわいい。
「ショーでは、現代のポップスが1890年代の物語に織り込まれていますよね。どうやってリアーナやレディガガをそこにフィットさせているの?1890年代のパリにレディーガガはいたかもしれないけど(笑い)、何が一番難しい?」
「僕たちは映画がとった方法にならいました。クリエイターたちは映画の曲に新しい曲を付け加えましたが、僕自身の立場から言うと、もうポップスとは思っていません。それは演劇的にとてもうまく話の筋に当てはまるからなんです。第二幕でナールズ・バークレイ(訳注:Crazy)からアデル(訳注:Rolling In The Deep)へと歌い上げる場面があって、それは1899年のパリに本当に当てはまるのかと思われるかもしれないけれど、歌詞がぴったりフィットするんです」
「物語で語られていることとひとつながりになっているの」
「相手が歌うことになった歌を羨ましいと思ったことはある?」
この質問に多分アーロンが頷いたのではないかな。映ってないけど。
「そう思ってるなんて今初めて知ったわ。知らなかった」とカレンが驚く。
「ええ、カレンはショーのかなり早いうちに、ケイティ・ペリーの “FIREWORK”を歌うんです」
「いつでも歌いたいときに歌っていいのよ!あなたは歌えるんだもの。やってほしいわ」
カレンさんアーロンを”bro”って呼んでる😊。
「ステージじゃなくても、どう」とコルベアが勧める。
「やってよ。彼ならできるわ。私のキーで歌えるもの」
「ぼくが言いたいのは、彼女の歌が本当に素晴らしいってことなんだよ💦」
とアーロンがいうのをコルベアが遮って
「待って、彼はあなたのキーで歌えるの?」
「彼の歌をお聴きになったことある?」
「…いや」そんな高いキーでは、という意味だと思うけどw
「それなら、ここは歌うところよね。やってちょうだい。ほら見て。( みんな拍手) そうよね!」
と拍手を煽るカレン。バンドも音を出しかけるけど、うまく話をそらすアーロンw。
「僕たちには本当に…すごく不思議なものがあって…カレンと歌うのは素晴らしいんです。というのも、僕たちが一緒に歌う “COME WHAT MAY”という歌では、 ハーモニーのパートがすごく近い瞬間があって、どちらがどのパートを歌っているのか渾然一体となって分かちがたくなる時がある。すごく不思議なことが起きるんです」
「それは本当にそうね。音響的にふたりが同じ境地にいるの。とても不思議なことなんだけど」
「ほんとに奇妙だよね」
SONICALLY WE LIVE IN THE SAME PLACE. なんて訳したらいいかわからないけど、Come What Mayの最後を聞いているとその感じはわかる。
「『音響的に同じ境地にいる』とは今まで使ったことのない名言だね。さて、では歌っていただきましょう。何を聞かせてくれるのかな?」
(拍手と歓声)
「映画でも、僕らの舞台でも使われている曲 “YOUR SONG”です」
「エルトン・ジョンだね」
「エルトン・ジョンのオリジナルです。僕たちは象の部屋にいて、そこは彼女の寝室です。古典的なお笑いの場面で、彼女は僕たちがビジネスで一夜を共にするためにそこにいると思っていて、僕は彼女に歌のアイディアを売り込みにきたと思っています。とてもおかしな成り行きです」
‘Moulin Rouge! The Musical.’ Cast Perform ‘Your Song’
“My gift is my song … and this one’s for you”とアーロンが歌ってカレンが目を潤ませて微笑むのを見たら、サティーンがクリスチャンの歌で恋に落ちるシーンがありありと蘇ってきて泣いた😭。
サティーンは愛なんてビジネスと思って生きてきたけれど、クリスチャンのこの声と歌が突然、彼女の世界を愛に満ちたものに変えた。だから”How wonderful life is where your in the world”と応えるんだね。”Come What May”にもそういう一節が出てくる。
CBSのサイトで公開されていたフルショーの映像では、直後にオーケストラに感謝するアーロンが映っていた。こういうところが本当に素敵。そしてスタンディングオベーションの観客。生で聴いたら一層すばらしいパフォーマンスだっただろうな。😊