2025年4月7日(月)、MCCシアター毎年恒例の MISCAST・ベネフィット・コンサート2025がニューヨークのハマースタイン・ボールルーム(Hammerstein Ballroom)で開催されました。
アーロンが歌う『Chess』の「I Know Him So Well」は、2024年9月に亡くなった親友であるギャビン・クリールへの心温まるトリビュートとなりました。この曲はふたりがMISCASTで共演しようと考えていたものでしたが、その実現は叶わず、アーロンがひとりで歌い上げました。曲の終わりにはギャビンへのビデオトリビュートが流れ、アーロンは思いを込めてそれを見上げていました。
MISCAST25は全世界デジタル放送として、4月21日7pm(EST)から5月4日まで、無料でYoutubeで全曲公開されます。
“I Know Him So Well”は、アナトリーという同じ男性を愛した二人の女性、恋人のフローレンスと妻のスヴェトラーナが、それぞれの立場から彼との愛を振り返り、心を交わす切ないデュエット。今回はアーロンのソロで、一人旅立ってしまった相手を想う歌のようにも聞こえます。
“I Know Him So Well” from “CHESS”
Nothing is so good it lasts eternally
Perfect situations must go wrong
But this has never yet prevented me
Wanting far too much for far too longどんなに美しい時も 永遠には続かない
完璧だと思った関係にも ほころびは訪れる
けれど、願わずにはいられなかった
長い間、あまりにも強く求めすぎたLooking back I could have played it differently
Won a few more moments, who can tell?
But it took time to understand the man
Now at least I know I know him well振り返れば もう少し賢いやり方があったのかもしれない
ほんの少しでも、彼との時間を伸ばせたかもしれない
でも彼を理解するには時間が必要だった
今なら言える―彼のことを、よく知っているとWasn’t it good?
Wasn’t he fine?
Isn’t it madness
He can’t be mine?素晴らしかったね
彼は、本当に素敵なひとだった
なぜこんなにも理不尽に思えてしまうんだろう
彼にもう手が届かないなんてBut in the end he needs a little bit more than me—
More security
I know him so wellでも最後に彼は、僕にないものを
確かな安らぎを求めていた
彼のことはよく知っているんだNo one in your life is with you constantly
No one is completely on your side
And though I move my world to be with him
Still the gap between us is too wide誰も人生のすべてを共にしてはくれない
どんなに近くにいても、すべてを分かち合えるわけじゃない
僕は彼のそばにいたくて 自分の世界を丸ごと動かした
それでも僕たちのあいだには 越えられない距離があったんだLooking back I could have
Played it differently
Learned about the man before I fell
But I was ever so much younger then
Now at least
I know I know him well振り返れば もう少し賢いやり方があったのかもしれない
もっと彼を知ってから 好きになるべきだったのかもしれない
でもあの頃の僕はただ若くて、無防備に彼を愛していた
今になってようやく
僕は彼のことが 心からわかったんだWasn’t it good?
Wasn’t he fine?
Isn’t it madness
He won’t be mine?素晴らしかったね
彼は、本当に素敵なひとだった
それなのに彼がもういないなんて
なんて不条理なんだろうDidn’t I know
How it would go?
If I knew from the start
Why am I falling apart?最初からこうなるって、
どこかでわかっていたはずなのに
それなのになぜ、今
こんなにも壊れそうなんだろうIsn’t it good?
Isn’t he fine?
Isn’t it madness
He can’t be mine?素晴らしかったね
彼は、本当に素敵なひとだった
それなのになんて不条理なんだろう
彼がもういないなんて―But in the end he needs a little bit more than me—
More security
I know him so wellでも最後に彼は、僕にないものを
確かな安らぎを求めていた
彼のことはよく知っているんだIt took time to understand him
I know him so wellずいぶん時間がかかったけど
今なら言える
彼のことを、よく知っていると教育のための試訳。転載しないでください。
ギャビンと二人だったら、こんな感じのデュエットになったのでしょうか。
出演者

セットリスト
“Dreamgirls” (Dreamgirls) – Jordan Fisher, Britton Smith, and Ephraim Sykes
“Strangers Like Me” (Tarzan) – Jordan Tyson
“Still Hurting” (The Last Five Years) – Nick Jonas
“Iowa Stubborn” (The Music Man) – Cole Escola
“Right Hand Man/One Last Time” (Hamilton) – Kecia Lewis
“Not a Day Goes By/Without You” (Merrily We Roll Along/Rent) – Steven Pasquale and Phillipa Soo
“Memory” (Cats) – Adam Pascal
“The Confrontation” (Les Misérables) – Megan Hilty and Jennifer Simard
“I Know Him So Well” (Chess) – Aaron Tveit
“The Impossible Dream” (Man of La Mancha) – Helen J Shen
“I Am What I Am” (La Cage aux Folles) – Nicole Scherzinger
“A Sentimental Man” (Wicked) – Ana Gasteyer
“Defying Gravity” (Wicked) – Raúl Esparza