Photo: Matthew Murphy
2024年2月9日から5月5日まで、12週間限定でアーロンがSWEENEY TODDを演じます。MRS. LOVETTにはサットン・フォスター。
スティーブン・ソンドハイムの傑作『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』。今回3回目のブロードウェイリバイバルは、トーマス・ケイル(Grease:Live!)演出、オリジナルキャストはスウィーニー・トッドにジョシュ・グローバン、ラベット夫人にアナリー・アシュフォードのコンビで2023年2月に開幕し、ニューヨーク・タイムズ紙のCritic’s Pickをはじめ、「勝利に満ちた必見のプロダクション」(シカゴ・トリビューン紙)、「大爆笑と深刻な恐怖、そして轟音を響かせる26人編成のオーケストラによるリバイバル」(エンターテインメント・ウィークリー誌)と絶賛されました。
2023年のTONY賞では8部門にノミネートされ、照明デザイン賞と音響デザイン賞を獲得しました。
開幕から約1年後、アーロンたちはそのリプレイスとして入りました。
2024年2月23日 舞台写真公開
2024年2月23日 New York Timesのサットンフォスターの記事
2024年2月9日 ついに開幕!
アーロンはまたもや、期待をはるかに超えた舞台を見せてくれました。キャスティングが発表された時点では、バスバリトンの役であるスウィーニーをテナーのアーロンが歌えるのか、と不安視する声が多くみられました。BWでのアーロンのイメージが、Next To Normal, Catch Me If You Can, Moulin Rougeという透明感のある甘いテナーに偏っていたからかもしれません。しかし、ウエストエンドでAssassinsのブース、ピッツフィールドでCompanyのボビーとソンドハイム作品のバリトン役を歌い込んできたアーロンです。さらに今回は、もともと大学には声楽で入ったというクラシックの素養も活かし、これまで使ったことのない声も使うトレーニングをしてきたそう。ソンドハイムの曲の美しさが一層際立つ歌いっぷりでした。さらに演技がすごい。スウィーニーが運命に絶望し、抗い、悪魔に変わっていく場面で観客の度肝をぬいた直後に、ラベット夫人とのコミカルな人肉パイソングで笑わせる。身体表現の巧みさも存分に味わえました。
2024年2月7日
キャストの写真がアーロンとサットンに変更されました!
インスタグラムにこんな広告も。
2023年10月31 キャスティング発表
死者とともに悪魔がやってくる日のハロウィンに、フリート街の悪魔の理髪師のキャスティングが正式発表。
アーロンは以前からスウィーニー・トッドを演じたいと語っていて、今回はその夢が叶いました。アーロンとサットンのデュエットをシドニーのDefying Gravityコンサートで聴きましたが、ふたりのケミストリーは素晴らしかった。サットンのヨナやエルファバの演技が本当にドラマチックだったので、今回のラベット夫人もとても期待しています。
キャストが発表されるとSNSでは「アーロンはテナーなのにバリトンの役を?」という懸念が噴出していましたが、ご心配なく。アーロンが今までソンドハイム作品で演じたカンパニーのボビーやアサシンズのブースもバリトンの役で、毎回絶賛されていました。
- Robert (Company) G3-G5 Baritone
- John Wilkes Booth (Assassins) F♯2-G4 Baritone
- Sweeney Todd (Sweeney Todd) F2-G♭4 Baritone
音域的には、スウィーニーは『アサシンズ』のブースとほぼ同じ。ブースの歌も本当に美しかったし、 きっとアーロンは深い低い声以外の方法でスウィーニーの闇の深さを十分に表してくると思います。Grease:Live!で気心の知れた演出家のトーマス・ケイル氏のもとで、のびのび実力を発揮できますように。
公演情報
Sweeney Todd 公式サイト
公式チケット BroadwayDirect
チケット発売日 2023年10月31日、キャスティングアナウンスと同時に発売
劇場: Lunt-Fontanne Theatre 205 W 46TH ST, NEW YORK, NY 10036
座席表
どの席からどう見えるかは、「A View From My Seat」のサイトが詳しいです。
個人的には劇場の向かって右半分が見やすいと思います。セットがやや右方向に向けて作ってある感じがします。
アーロンは「By The Sea」以外はほとんど右手(上手)か中央で演技しています。
日本からこの公演を見に行く方必見のサイトを発見しました。「スウィーニー・トッド : フリート街の悪魔の理髪師 ミュージカル台本全編翻訳」。英語の壁が高い民の救いの神です。コックニー(ロンドン下町訛り)による言葉遊びの部分まで考慮に入れての翻訳で、読みやすい上にとても興味深い。対訳になっているので、セリフの意味もつかみやすくなっています。(下記リンク)