昨年大好評だったシュミガドーン シーズン1は、第74回プライムタイム・エミー賞でオリジナル歌曲賞を受賞。満を持してのシーズン2は、「シカゴ」「キャバレー」「ヘアー」など60〜70年代のミュージカルをベースにしたシュミカゴ編。前回のキャストが今度は役どころを変えて登場してきます。
シーズン2も全6話。2023年4月5日に最初の2話を配信、その後は5月3日まで毎週水曜日に1話ずつ配信されました。
2023.5.3 第6話 結末(“Over and Done”)
「ジョシュには傷ついたけど、右の頬を打たれたら左の頬を差し出せというし」と謎の譬え話でみんなを困惑させるトファー。「その例えはちょっと違うと思うわダーリン」とジェニーちゃんに言われて(oh…)とちょっとしょんぼりするのかわいいですね!
そして最終回の5月3日の夜が、マーシーハースト大学でのアーロンのコンサートでした。
2023.4.26 第5話 名声(“Famous as Hell”)
トファーがジェニーとの恋に現を抜かしている間に、トライブのみんなは崇拝する相手をジョシュに鞍替えしてしまいました。最初は遠慮していたジョシュも、リーダーとして祭り上げられることに陶酔していきます。その様子を見て「俺のドアが奪われた」と怒りを募らせるトファー。
そ、それはちょっと逆恨みでは?とも思いますが、ジョシュが自分を裏切ったと思い込んでAngry Boyぶりを大発揮するYou Betrayed Me。すごい迫力です。思い込みが激しくて聞く耳を持たないところはシーズン1のダニーの頃と変わってませんね😂?
twitter @jaimecamil https://twitter.com/jaimecamil/status/1651231373275934724
でもジョシュにぐりぐり目をむいて怒った後の、ぷいと横を向いたときの表情はちょっと悲しそうでした。彼が以前リベラ巡査に言ったとおり「怒りは行き場のない悲しみ」だったのでしょう。
ぷりぷり怒っててもかわいいふたり。ところでジェニーちゃんの髪型、トファーのトライブに入ると誰でも急に髪が伸びるんでしょうか。
ちなみにSour Macaronの元ネタをシンコ・ポールさんが直々に披露してました。ジーザス・クライスト・スーパースターの最後の晩餐のシーンでユダがイエスを罵る”jaded Mandarin”と、シュミガドーンS1のテーマの歌詞の「マカロンの甘い香りが漂う」がかけてあるそうです。
2023.4.19 第4話 恋が始まる(“Something Real”)
トライブ(部族:ヒッピーのグループ)のミーティング。トファーが寓話を語ろうとすると、メリッサとジョシュがジェニーが父親と和解できて救われるような話をさせようといちいち口を挟みます。最初は笑顔で受け入れていたトファーですが最後には大爆発。ヒッピーだもの支配されるのは拒否するよね。そしてこの怒りは偶像である自分の存在への不安の裏返しでもあるのかも。ジーザス・クライスト・スーパースターのジーザスがこんな感じで爆発してませんでしたっけ?
「君たちがやれよ!」と去っていくトファーを見つめるジェニーが胸に手を当てているのが可愛い。
そしてジョシュとメリッサのおせっかいソング、Talk To Daddy。シーズン1のCorn Puddin’に匹敵するようなとてもキャッチーな曲。ヒッピーのアンサンブルがカラフルに美しくて、ジェニーがめちゃくちゃフォトジェニックで可愛いんですけど!
ジョシュたちの思惑は外れて、ジェニーは父親ではなく「あのテントで怒ってる子(boyよばわり笑)」トファーと話すために彼のテントへ行きます。最初は彼のトライブがどんなに素敵で皆が彼を崇拝していると讃えるけれど、彼が「たぶんね」と寂しげな笑顔を浮かべたのに気づいて「なに?」とすぐ聴く側にまわるところ、本当に優しい子ですね、ジェニー。そして二人は同じような思いを抱えていることに気づきます。
ジェニーとトファーのデュエット”Something Real“は、「なにか本当のもの」を探し続けていたふたつの純粋な魂がお互いを見つけて優しく包み込むような、とても美しい歌。
このシーンでふたりが創る世界がどれほど美しいかを語る言葉がうまく見つかりません。
トファーが歌うこのパートが特に好きです。
Used to look up above
For something to guide me
Something to love
But in your eyes, I see the divine
That’s all I need
“the divine”に字幕に乗せきれない敬虔な美しいニュアンスを感じます。彼が遥か彼方にしかないと思って探し続けた神の愛がここにあったことに気づいて、その後の”That’s all I need”が本当に優しく満たされていて(ちょっとここのアーロンの表現すばらしくないですか😭?この時のダヴちゃんの表情の無垢な美しさもあいまって、いつも泣いてしまう)、人生の中でそんなふうに感じた瞬間のことを思い出させてくれるような歌でした。
‘Why God Why’や’Lost in the Wilderness’にも感じたのですが、アーロンは「地上にいて神様を見つめ続ける」ような役が本当に似合うと思います。
Good Enough to Eat
子どもたちがとっても可愛いですが歌詞が怖い。
2023.04.12 第3話 評決の行方(“Bells and Whistles”)
‘Everyone’s Gotta Get Naked’
Schmigadoon! — Bells and Whistles (Full Song) | Apple TV+ https://youtu.be/wece6G6oIjc
シーズン1では、宝の持ち腐れと言えるほど見せ場の少なかったJane Krakowski。 今回は本領発揮です。おじさんたちと一緒に口を開けて見とれてしまった魅惑の3分30秒です。
弁論のところは’Company’ の超絶早口ソング’Getting Married Today’ 。 途中急に出てくるローラースケートは、彼女がスターライトエクスプレスのダイナ・ザ・ダイニングカー のブロードウェイオリジナルキャストだったからかも。
2023.04.05 第1話 シュミカゴへようこそ(“Welcome to Schmicago”)
第2話 幸せのバス(“Doorway to Where”)
Schmigadoon! — My Doorway To Where (Full Song) | Apple TV+ https://youtu.be/313BX5F7rRg
Schmigadoon! — Do We Shock You? (Full Song) | Apple TV+ https://youtu.be/MGWDTG5jgqI
2023.3.22,23 フォトコール&インタビュー
3月22日と23日は、キャストが揃ってフォトコール(報道用写真撮影会)とオンラインインタビューの収録。アーロンはムーラン・ルージュのマチネを急遽お休みしての仕事でした。4月5日の放送開始まで連日、各社からのインタビューが公開されました。別記事にまとめました↓。
2023.3.21 新スチール & トレーラー
かっこいいのですがその右手は一体なんですか。
ジョシュの顔にピースマークを描いてあげたりしています。
2023.03.08 ファーストルック、ファーストトレーラー公開
Schmigadoon! — Season 2 Official Trailer | Apple TV+ https://youtu.be/FBn4jL4xKNw
今回のアーロンの役はTopher。予告編を見ると、「ヘアー」のジョージ・バーガーがモデルのよう。映画「ヘアー」をちょうど先日観ましたが、バーガー(トリート・ウィリアムズ)の笑顔がとてもチャーミングでちょっとアーロンを彷彿とさせたので、この配役はピッタリだと思いました。(※映画とミュージカルはかなり違っていて、トファーはクロードがモデルなのだそうです。)
髪型は「ゴッドスペル」のジーザスでしょうか。映画のバーガーも最後はキリストを暗示しているような役柄だったし。
予告編でのアーロンのセリフは
“Sounds like someone needs a lesson in the power of happiness”
“Who wants to get naked?”
日本語音声では
「寓話の力を説明しなきゃならないようだ」
「また裸になろうか!」
と奔放なヒッピーぶりですが、第5話のスチールはこんな真剣な顔。どんな物語なのか、ワクワクが止まりません。
キャスト
Cecily Strong as Melissa
メリッサ(セシリー・ストロング) NYの医師 (S1と同じ)
Keegan-Michael Key as Josh
ジョシュ(キーガンーマイケル・キー) NYの医師 (S1と同じ)
Dove Cameron as Jenny Banks
ジェニー・バンクス(ダヴ・キャメロン)「キャバレー」のサリー・ボウルズがモデル
Ariana DeBose as Emcee
エムシー(アリアナ・デボース)「キャバレー」のエムシーがモデル
Jaime Camil as Sergeant Rivera
リベラ巡査(ハイメ・カミル)クラットの甥 モデル?
Kristin Chenoweth as Miss Coldwell
ミス・コールドウェル(クリスティン・チェノウェス) 「アニー」のミス・ハニガン、「スウィーニー・トッド」のミセス・ラヴェットがモデル?
Alan Cumming as Dooley Flint
ドゥーリー・フリント(アラン・カミング) 世界一まずい肉屋の主人。いつも巨大な肉切り包丁を持っている。「スウィーニー・トッド」のスウィーニー・トッドがモデル
Ann Harada as Madam Frau
マダム・フラウ(アン・ハラダ)?
Jane Krakowski as Bobbie Flanagan
ボビー・フラナガン(ジェーン・クラコウスキー) 「シカゴ」のビリー・フリンがモデル。名前は「カンパニー」のジェンダー交代バージョンのボビーから。
Aaron Tveit as Topher
トファー(アーロン・トヴェイト) 「ピピン」のピピン、「ゴッドスペル」のイエス、「ヘアー」のクロード、「ジーザス・クライスト・スーパースター」のジーザス、ユダがモデル。
Tituss Burgess as Narrator
ナレーター(タイタス・バージェス) 「ピピン」のリーディングプレイヤーがモデル
Patrick Page as Octavius Kratt
オクタビアス・クラット(パトリック・ペイジ)?
Martin Short as Leprechaun
レプラコーン(マーティン・ショート)「フィニアンの虹」のオグがモデル。(S1と同じ)