2015年8月14日米国公開。

ジェシー(フランク・グリロ)とプルー(アーロン・トヴェイト)の兄弟は、砂漠の中の精神障害療養施設に向かう乗合自動車を襲って富豪の娘を誘拐する。しかし当初の予定が狂い、目的の娘以外の乗客を全員射殺してしまう。乗客の中で唯一人、広場恐怖症の少女ヘイゼル(ベラ・ソーン)は窓のない箱に入っていたために無傷で生き残る。ヘイゼルは開けた空間を極度に恐れる広場恐怖症にもかかわらず、瀕死の母親のために砂漠を渡って街に助けを求めるために歩き出す。目撃者のヘイゼルを追う兄弟。
プルーは幼い頃に母親に虐待されレーキで頭を殴られて以来心と体に傷を負い、母から救ってくれた年の離れた兄を父のように慕っている。事件の顛末と兄弟の運命は…

とプルーがまるで主役のひとりのように書きましたが脇役です。
正直言ってストーリーがわかりにくいのですが、襲撃事件とその後の苦難を通じてヘイゼルは恐怖症の原因を見つけ成長し、壊れていた母と娘の関係が再生していく物語でしょうか。その反面、ジェシーが全て弟のために、としたことの結末がこれとは。(涙)

アーロンは、知的障害のある青年プルーを演じています。情動をうまくコントロールできない様子が発達のゆっくりな人の特性をよく表していて、「ギルバート・グレイプ」のディカプリオの名演を思い起こさせます。
兄を信頼しきっているプルーが窃盗症の富豪の娘にかける言葉は、彼の純粋さが真実を言い当てた瞬間だと思いました。
You got no one to care about you, huh? Is that wh… is that why you steal cans of goya beans even though your dad’s got, like 600…$600 million? (あなたには気にかけてくれるひとがいないんでしょう?だから…お父さんが6億ドルも持っているのに、ゴヤビーンズの缶を盗んだりするんでしょう?)
(ゴヤ・ビーンズの缶詰は$1くらい)

Imdb https://www.imdb.com/title/tt2689958

2020.09.02 日本でも配信開始、DVD発売

なんと公開から5年後の2020年9月2日、日本語字幕付きで配信開始、DVDが発売されました!

2022.09.20現在 Amazonプライムビデオに入っているので、プライム会員なら無料で観られます!

字幕がついているのはとてもありがたいのですが、もともと話がわかりにくいところに、プルーが知的障害を持っていることや、兄のジェシーが弟のために行動していることが垣間見えるセリフはかなり端折られていてその機微が伝わってこず、残念でした…。

日本でのバッド・チェイサーの評価とレビューはこちら→フィルマークス
誰も活躍しない映画とか、ストーリーが謎とか、散々な言われよう(とほほ)。

2020.08.30 アーロン出演部分のみの和訳

(米国での封切り当初)この映画は残念ながら日本語版がありません。 アーロンがなんと言っているのかどうしても知りたくて、米iTune版を購入し、英語字幕のセリフを起こして和訳しました。著作権の問題があるので興味がある方は下記のリンクをこっそりご覧ください。

BIG SKY(バッド・チェイサー)Pru version (パスワード保護)
パスワードはおなじみのブロードウェイ・ボーイフレンドのファーストネームをアルファベット5文字で。最初の一文字だけ大文字です。

こうして訳してみると、ジェシーが誘拐計画に加わったのは、将来自分に何かあっても、年の離れた障害を持った弟が不自由なく暮らせるようなお金を手に入れたかったのかな、とか、リスクの高い実行犯を引き受けたのも、弟のために取り分を少しでも多くしたかったからかな、とまで想像してしまいましたよ!

<2013-2015 クランクインから公開待ちまでの記事 >

2015.8.14
えっ、DVDのジャケットこのシーンですか?本筋と全然関係ないし。以前のオフィシャルポスターの方がかっこいいのになぜ…。

2014.11.25 
そういえば、ホラーのBIG SKYは一体どうなっているんだと探したら、8月末にこんなオフィシャルポスターができてたらしい…かみんぐすーんの意味とは…そしてアーロンの扱いちっちゃいな!

2013年10月14日
アーロンのホラー映画”Big Sky” 砂漠の治療施設にやってきた広場恐怖症の娘とその母を恐怖に陥れる兄弟ジェシーとプルー(アーロン)というサスペンスホラー。(合ってるだろうか…?)お母さん役の人ギャル曽根ちゃんに似てるw。

2013年10月8日 Broadway.com 撮影中の映画についてのインタビュー

Currently filming in Albuquerque, New Mexico, Tveit’s role in the horror indie Big Sky is more of a departure. Directed by Mexican filmmaker Jorge Michel Grau (whose We Are What We Are centered on a family of cannibals), the dark film features Tveit as an emotionally and physically scarred young man. “He dealt with some abuse when he was a kid,” Tveit revealed. “You come to find out he got hit in the head with a shovel by his mom and because of this, he has some issues. It’s definitely a part I’ve never played before. I get to really challenge myself with some physical impediments. I’m nervous about it, but in a really good way. Good nervous!”

https://www.broadway.com/buzz/172232/exclusive-aaron-tveit-on-two-new-movie-roles-and-how-big-fish-buddy-norbert-leo-butz-made-him-cry/

現在、ニューメキシコ州アルバカーキで撮影中のTveitは、ホラー・インディーズ映画『Big Sky』に出演し、さらに一歩前進しています。メキシコの映画監督ホルヘ・ミシェル・グラウ(『We Are What We Are』では食人一家を描いた)が監督したこのダークな映画で、トヴェイトは精神的にも肉体的にも傷ついた若者を演じています。「彼は子供の頃、虐待を受けていました。母親からシャベルで頭を殴られ、そのせいで何か問題を抱えているんです。今まで演じたことのない役柄であることは間違いありません。身体的な問題を抱えながら、自分自身に挑戦することになります。緊張はしていますが、とてもいい意味でです。いい緊張感です!」