Photo: Lindsey Sullivan

2024年3月27日5pm、Broadway.comのPaul Wontorekさんがスウィーニートッドの主演のアーロンとサットンにインタビューした動画が公開されました。
場所はLunt-Fontanne劇場のアーロンの楽屋。

https://youtu.be/wslzJW02e0w?si=7kP4fRcFFpUwtKHh

ポール:私はあなたたち二人がブロードウェイに初めて登場してから全てのキャリアを追いかけてきて、ラント・フォンタン劇場の正面を見てとても興奮しています。「スウィーニー・トッド」に主演しているんですから。この瞬間をどう捉えていますか、つまり、あなた方は正真正銘のブロードウェイ・ピープルだということを。

アーロン:何が起こったのか、どうやってここまで来たのかわからない、って感じかな。

サットン:同じよ。それを本当に受け入れようとしてる。毎晩、「ブロードウェイに『スウィーニー・トッド』をやりに行きたい!」って、まだ15歳の子どもみたいに思うの。

ポール:人生はあっという間だ

サットン:そうそう

アーロン:でもそのおかげで、この作品に出演している実感が湧いてきた。「これは『スウィーニー・トッド』だ。僕たちはその中にいる」。こんなことは一生に一度あるかないかのことだ。だから、僕はただこの作品と一緒にいるんです。

ポール:あなたがキャスティングされたと聞いて、多くの人が「アーロン・トヴェイト?あのナイスガイの?」という感じでしたね。でも私は、あなたがロンドンで『アサシンズ』を演じたのを観に行って、そのダークサイドを見たから、すぐに「ああいいね、あの裏の顔が見られるんだ」と思いました。自分の別の一面を人に見せるのは楽しいですか?

アーロン:とても楽しいですね。僕はたくさんの素晴らしいことをやらせてもらったけど、この方向性が好きなんです。『アサシンズ』もそうで、あのプロダクションが大好きで、そしてあのショーで学んだおかげで、自分にできるという自信が持てました。そして今回は、それを10倍したようなものなので(笑)とても楽しいですよ。

ポール:でも、サットンもそうだけど、時々、人々があなたの過去の役柄を単純化しすぎて、こういう人だと思い込んで、「ああ、こんなことをやっているんだ、面白いね 」と思ってしまうことがあるのでは?実際には、あなたのキャリアの大きな全体像の中に収まっているのに。

サットン:私はそれを考えるのが好きです。俳優として、パフォーマーとして、クリエイターとして、奇妙な予期せぬ方向に行くものや、怖がらせるようなものにまで、常に興味があります。もし私が怖いと感じる役があったら、これはおいしい、って感じ。パフォーマーとして成長し続けたいと思っているので、ぜひそれをやりたいんです。
私はいつも「モダン・ミリー」として認識されているかもしれない。それが最初にやったことだから。でも願わくば、自分のキャリアを振り返ったときに、いろいろなものがたくさん詰まったビュッフェになっているといいな。

ポール:もちろんです。でも、これはお二人が取り組んだ役柄の中で、最もダークな役だと思いませんか?

サットン:ラベット夫人をダークな役とは思っていないの。彼女は複雑で入り組んでいるのよ。悪役とは思っていない。彼女は自暴自棄になっていて、愛されること、必要とされることに必死で、狡猾なの。彼女が最後に言うセリフのひとつに 「私がしたことはすべて、よかれと思っていたのよ」というのがあるんです。

アーロン:僕もこの役がダークとは思っていません。暗い場所に行くということなんです。この男は完全に不当な扱いを受けたのだと思います。彼は本当に良い人生を送っていた。人の詮索をせず、自分のやるべきことをやり、地位が高い誰かから完全に不当な扱いを受け、極限状況を経てロンドンに戻り、自分の人生を取り戻したい、妻と子を取り戻したいと思っているんだ。
そしてみなさんは劇中で、彼が初めて復讐に駆り立てられるきっかけとなったすべてのことを知るところを目撃します。15年間に受けた心的外傷(トラウマ)のために、ベニヤ板にひびが入るように彼の人間性にひびが入るのがわかります。そして彼はこう言う。「こんなことは、お前ら全員自業自得だ。お前ら全員が問題なんだ」それはとても…強く心を捕らえます。

サットン:観客はあなたを応援しているように感じるし、観客としては、これはダメだ、これは答えじゃない、とわかっているはずなのに、判事が殺されて観客が拍手喝采する夜もあります。

アーロン:観客がショーを見て、「ああ、自分も同じような状況に置かれたら、同じような決断をするかもしれない」と思ってくれれば、それが物語に人間味を溢れるものにすることであり、それが僕のアプローチなんです。

ポール:お互いの役柄のファンだったことはありますか?私は本当に好きなあなたたち二人の名前が並んでいるのを聞いたときはワクワクしたので。

サットン:あなたの舞台を初めて見たのは『ムーラン・ルージュ!』だったと思う。
ポール:おや。
サットン:全部見逃しちゃったから。
ポール:彼はそれでトニー賞を受賞したんだ。
サットン:そうね、あれは素晴らしかった。
アーロン:まあ、あなたはいつも忙しいから……。
(サットンが笑う)
ポール:そう、その通り、彼女はいつも何かに出ている。
アーロン:ショーに出てると、他のショーを見るのは難しいよね。でも、『ミリー』を観に行ったよ。『RENT』のツアーに参加するために学校を辞める2、3ヶ月前だった。で、ステージ上のサットンに完全に魅了されたんだ。もう20年も前のことだなんて。でも、今は同じこの舞台にいる。

(続きは後日)

 2024年3月28日に、インタビューの拡張版とその記事が出た。